2007年3月21日水曜日

経営書に学ぶ スタッフへの理解

神経内科とは少し離れますが。
最近お勧めの本をご紹介させていただきます。
今回は特に経営に関するものです。
どの書を見ても語られているのは、スタッフを大切にすること。
スタッフを大切にして患者様により良い環境を提供できるよう努力していきたいものです。

病院経営を科学する!―「問題解決型思考」が切り拓く病院経営の新手法
作者: メディカルクリエイト, 遠山 峰輝, 堤 達朗, 田中 伸明
出版社/メーカー: 日本医療企画 発売日: 2003/05

病院経営に企業的発想を導入し、より効率的な運営を示している。重複の削減!MECE(Mutually Eclusive and Collectively Ehaustive)の考えは大切です。いくつもの会議の中には重複があり無駄な委員会の削減をすすめる。紹介病院の選択など病院としてのマーケティングの考え方を教えてくれる一冊でした。問題解決にはゼロベース思考、仮説思考、論理思考。既成概念を捨て、仮説を持って課題解決に論理的に取り組むことが大切だと。。
部門で対応できないから委員会を増やすと言うのは、はじめはいいが本来は本末転倒であり、組織そのものを考えることを検討しなければならない。医療の質に関する委員会が多いのは、品質管理部門が不在である証だろう。。。と言ってます。そして何より、人の能力、貢献を正当に評価し人材のやる気を引き起こさせること。その重要さを説いてます。

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ドラッカー名著集1 経営者の条件
作者: P.F.ドラッカー
出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2006/11/10

組織の統括には、周りの人材を伸ばし、有効活用すること。
会議・情報の共有の必要性など。大変ためになる本でありました。
この本は、ハリー・トルーマン大統領の8つの習慣より始まります。
1)なされるべきことを考える
2)組織のことを考える
3)アクションプランを考える
4)意思決定を行う
5)コミュニケーションを行う
6)機会に焦点を合わせる
7)会議の生産性をあげる
8)「私は」ではなく「われわれは」を考える。

組織を運営するには、今の組織でなされることをなすことが重要であり、得意分野を伸ばし成果を上げることを優先すべきであるのでしょう

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アメーバ経営―ひとりひとりの社員が主役
作者: 稲盛 和夫 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
発売日: 2006/09

企業の巨大化に対する対策として、企業を分割化してそれぞれを独立採算制にする。
そうすることにより、各部門の担当者の経営意識の向上ができ、それぞれが経営者となればトップも経営のパートナーを増やすことが出来る。
単なるトップダウン式の経営ではなく、アメーバーのように独立採算部門を作りみんなでがんばっていく。。。これは、ドラッガーの書にも通じます。
わたしではなくわれわれと言う意識が大切です。