2008年1月14日月曜日

アルツハイマー病の治療

炎症が、神経細胞の変性を促進することが言われております。
炎症といっても一般的なかぜや発熱などでみられる炎症ではなく、脳の中の機能調節や清掃作業を行っているグリアという細胞のさまざまな反応が、神経細胞を刺激することで神経細胞死が引き起こされることがあります。その炎症性サイトカインの1つであるTNFαを阻害することがアルツハイマー病の治療で注目されているようです。
TNFα阻害剤は現在、慢性関節リウマチの治療で用いられていますが、将来アルツハイマー病への応用も期待できるのでしょうか。。。

Rapid cognitive improvement in Alzheimer's disease following perispinal etanercept administration. Journal of Neuroinflammation 2008, 5:

TNF-alpha modulation for treatment of Alzheimer's disease: a 6-month pilot study.

ただ、グリア細胞の活性による炎症を抑えることが、アルツハイマー病の促進を遅らせることが期待されていましたが、アスピリンには認知機能の改善には効果が無かったようです。
Aspirin in Alzheimer's disease (AD2000): a randomised open-label trial Lancet Neurology 2008; 7:41-49

TNFαの阻害剤に関しては、筋ジストロフィ-でも治療が期待されているようです。
Anti-TNF (Remicade®) therapy protects dystrophic skeletal muscle from necrosis. The FASEB Journal. 2004;18:676-682 

2008年1月8日火曜日

特定疾患患者の自立支援体制の確立に関する研究班

1月6日
厚生労働省の特定疾患患者の自立支援体制の確立に関する研究班に参加させていただきました。

今回の班会議では、難病相談支援センターの活動、ALSに対する治験の支援、在宅との医療連携、QOLへの支援、ピアカウンセリングの問題など多岐にわたるテーマが検討されておりました。