2008年6月24日火曜日

難病研究に7疾患を追加

HAMと原発性側索硬化症が難病指定になりそうです。

「難病研究に7疾患を追加 現行の対象と症状類似 」

 厚生労働省の難病対策に関する懇談会(金沢一郎(かなざわ・いちろう)会長)は23日、現在123疾患について研究班が原因や治療法を研究している「難治性疾患克服研究事業」の対象に、「原発性側索硬化症」など7疾患を追加することを決めた。7疾患の推定患者数は計約2万人。現行の対象疾患と症状などが似ているため、既存の研究班の研究対象にするという。原発性側索硬化症は運動神経に異常が生じ、徐々に全身の筋力が低下する疾患で、筋萎縮(いしゅく)性側索硬化症(ALS)と類似。またヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV1)が原因の「HTLV1関連脊髄(せきずい)症(HAM)」は、歩行障害などの症状に共通点がある多発性硬化症の研究班が研究する。ほかに追加されるのは先天性魚鱗癬様紅皮症(ぎょりんせんようこうひしょう)、下垂体機能低下症、クッシング病、先端巨大症、有棘(ゆうきょく)赤血球舞踏病。懇談会はまた、これまで研究班がなかった難治性疾患についての研究分野も同事業に加えるべきだとして、研究計画を公募することを決めた。本年度末に新たな疾患の研究計画を決定、2009年度から研究を始める。
                                 [共同通信]