2007年3月28日水曜日

メタボリック症候群

肥満の脳卒中患者は退院して自宅に戻れる確率が小さい
Arch Neurol. 2007;64:310-312.

脳梗塞を起こした肥満者は、退院して直接自宅に戻れる確率が非常に小さいことが、最新研究で示されたそうです。メタボリック症候群には注意しましょう。

新健診方法:メタボリック症候群に重点 厚労省が策定
毎日新聞 2007年3月26日


メタボリック症候群
・内臓脂肪蓄積(腹囲)
 男性:85cm以上、女性:90cm以上  要注意

その中で以下のうち2項目以上を満たす
 ・高脂血症(中性脂肪値 150 mg/dl以上 、またはHDLコレステロール値40mg/dL未満
 ・高血圧  最高 130mmHgまたは最低85mmHg以上
 ・高血糖  空腹時血糖110mg/dl以上

2007年3月26日月曜日

介護者のQOL

ALS患者の介護者は患者よりもうつ病のリスクが高くQOLが低い
NEUROLOGY 2007;68:923-926


長期介護においては、ALS患者さんのQOL、うつの悪化と比較して、介護者のQOL、うつの悪化のほうが著しかったとのことです。(イタリアからの報告)
神経難病、特にALSに関しては家族全体で看ていかなければならない状況が生じる中、やはり介護者のQOLと言うものは重要な問題です。

2007年3月25日日曜日

自閉症に関連する遺伝子異常を発見

理化学研究所、自閉症に関連する遺伝子異常を発見など研究成果を発表 2007/03/23 日経ネット

J Clin Invest online 2007/03/22

CADP2遺伝子欠損マウスでBDNFの分泌異常が起こることで自閉症様行動を起こしたようです。さらに自閉症患者のゲノムの一塩基多型解析から、CADP2タンパク質のアミノ酸配列に変異があるケースが検出されたとのことです。
この発見は、自閉症のメカニズムの解明や早期発見につながる可能性があるようです。

2007年3月21日水曜日

経営書に学ぶ スタッフへの理解

神経内科とは少し離れますが。
最近お勧めの本をご紹介させていただきます。
今回は特に経営に関するものです。
どの書を見ても語られているのは、スタッフを大切にすること。
スタッフを大切にして患者様により良い環境を提供できるよう努力していきたいものです。

病院経営を科学する!―「問題解決型思考」が切り拓く病院経営の新手法
作者: メディカルクリエイト, 遠山 峰輝, 堤 達朗, 田中 伸明
出版社/メーカー: 日本医療企画 発売日: 2003/05

病院経営に企業的発想を導入し、より効率的な運営を示している。重複の削減!MECE(Mutually Eclusive and Collectively Ehaustive)の考えは大切です。いくつもの会議の中には重複があり無駄な委員会の削減をすすめる。紹介病院の選択など病院としてのマーケティングの考え方を教えてくれる一冊でした。問題解決にはゼロベース思考、仮説思考、論理思考。既成概念を捨て、仮説を持って課題解決に論理的に取り組むことが大切だと。。
部門で対応できないから委員会を増やすと言うのは、はじめはいいが本来は本末転倒であり、組織そのものを考えることを検討しなければならない。医療の質に関する委員会が多いのは、品質管理部門が不在である証だろう。。。と言ってます。そして何より、人の能力、貢献を正当に評価し人材のやる気を引き起こさせること。その重要さを説いてます。

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ドラッカー名著集1 経営者の条件
作者: P.F.ドラッカー
出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2006/11/10

組織の統括には、周りの人材を伸ばし、有効活用すること。
会議・情報の共有の必要性など。大変ためになる本でありました。
この本は、ハリー・トルーマン大統領の8つの習慣より始まります。
1)なされるべきことを考える
2)組織のことを考える
3)アクションプランを考える
4)意思決定を行う
5)コミュニケーションを行う
6)機会に焦点を合わせる
7)会議の生産性をあげる
8)「私は」ではなく「われわれは」を考える。

組織を運営するには、今の組織でなされることをなすことが重要であり、得意分野を伸ばし成果を上げることを優先すべきであるのでしょう

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アメーバ経営―ひとりひとりの社員が主役
作者: 稲盛 和夫 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
発売日: 2006/09

企業の巨大化に対する対策として、企業を分割化してそれぞれを独立採算制にする。
そうすることにより、各部門の担当者の経営意識の向上ができ、それぞれが経営者となればトップも経営のパートナーを増やすことが出来る。
単なるトップダウン式の経営ではなく、アメーバーのように独立採算部門を作りみんなでがんばっていく。。。これは、ドラッガーの書にも通じます。
わたしではなくわれわれと言う意識が大切です。

10代へのタミフル使用中止

10代へのタミフル中止 東京新聞 3月21日

新たに2人の異常行動者が出たため10代へのタミフル使用が制限されました。

★中外製薬 緊急安全情報

タミフル(リン酸オセルタミビル)は、インフルエンザウイルス(A、B)感染症の治療薬で、ノイラミニダーゼと呼ばれる酵素によりウイルスが感染細胞表面から遊離することを阻害し、他の細胞への感染・増殖を抑制する働きをします。中華料理の香辛料の八角が使われているようです。ただ中華料理を食べるとインフルエンザになりにくいと言うエビデンスはないようですが。。
同様薬にリレンザ(ザナビミル)という吸入薬がありますが、こちらはどうなのでしょうか。

この子らを世の光に

昨日 NHKスペシャルで「この子らを世の光に」と題した日本初の知的障害児の教育施設「近江学園」を設立した糸賀一雄(1914-68)の生涯を綴った番組がありました。糸賀氏は、世の中に障害者を溶け込ませ、障害者の社会的自立に尽力した方ですが、その同士、田村一二氏(1909-95)の小説を機に、茗荷村という障害者との共同体が立ち上げられました。
障害者の自立に関しては、障害者自立支援法の制定によりさまざまな議論を呼んでおります。障害者と言ってもいわゆる障害児と神経疾患などの疾病による障害者は、進行性か否かという点などから一括りにできるかと言う問題もあると思います。今後は、障害者自立支援法による支援費制度とと介護保険の統合が言われているようですが、無理な負担が生じないような制度が必要でしょう。

★障害者の経済学 (中島 隆信 著)
障害者問題に関して経済学的な観点から独自の切り口で分かり易く解説してくれている本です。堅苦しい本ではありません。障害者の現状や自立支援法とはどういうものかが良く分かります。

2007年3月19日月曜日

ポリグルタミン病

神経難病:原因たんぱく質の構造を発見 大阪大グループ 毎日新聞 2007年3月19日

米科学誌「ネイチャー・ストラクチュアル・アンド・モレキュラー・バイオロジー」(電子版)
Nature structural & molecular biology. Published online: 18 March 2007
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アルツハイマー病のアミロイド蛋白やプリオン病の異常プリオンタンパクも蛋白質のβーシート構造の形成が悪さをしていると言われていましたが、ポリグルタミン病もやはりそうでしたか。ポリグルタミン病の場合ターゲットとなる蛋白質が分かっているため治療戦略も立て易いかもしれません。この研究ではQBP1と言う蛋白質がβシート形成を阻害することを証明し、治療への応用を目指しているようです。今後の発展に期待したいものです。

★ポリグルタミン病
CAGという塩基の組み合わせの繰り返しを「CAGリピート」と呼び、この繰り返しが異常に長いと、異常に伸びたグルタミンを含む遺伝子産物「ポリグルタミン」が作られ、それが神経細胞に異常蓄積して神経細胞死や機能異常を引き起こすと考えられている。ポリグルタミン病とは、こうしたポリグルタミンの異常蓄積によって引き起こされるハンチントン病遺伝性脊髄小脳変性症などの神経変性疾患を総称して言います。。

神経変性疾患では異常蛋白質の過剰蓄積が問題であり、そのフォールディングプロセスの異常が重要であると思います。
特定領域研究「タンパク質の一生」ウェブサイト

2007年3月18日日曜日

第2回地域完結型在宅ケア研究会

第2回地域完結型在宅ケア研究会に参加しました。

今回のテーマは、「在宅リハビリテーションを考える」
主に福岡市内で在宅診療を行っている病院、訪問看護ステーションなどにおける在宅リハに関する講演会でした。在宅リハへの連携パス、介護保険上の訪問リハの利点と問題点、なぜ在宅リハか?在宅短期集中リハの問題点などと言った内容で7名の演者が発表されました。
山下智範氏(あい愛訪問看護ステーション 理学療法士)の話で、やはり自宅では患者さんの自己決定権があるが、病院ではそれが制限されることが、患者さんが在宅を望む理由であると言われ、大田仁史先生の「元気を失わせる理由」を引用され分かり易く解説されていました。★大田仁史先生の著書
たけとみクリニックの武富先生は三好春樹先生関係障害論の話をもとに認知症老人の在宅ケアの話をされました。
★三好春樹(みよしはるき):生活とリハビリ研究所を主宰する理学療法士。「介護覚え書」が新しいケアの教科書として注目を浴びている。現場に絶大の人気。著書に「老人の生活ケア」「老人の生活リハビリ」(医学書院)「老人介護Q&A」(雲母書房)「生活リハビリとはなにか」(筒井書房)など多数。近著「じいさん・ばあさんの愛しかた」(法研)は初の一般の人向けの書きおろしとして出版、話題になっている。現在、次の一般書も執筆中。1950年生まれで、二人の男の子がいる。血液型はA型。

2007年3月17日土曜日

第177回日本神経学会 九州地方会

本日福岡大学で日本神経学会九州地方会でした。

大牟田病院からは、福岡県下在宅筋ジストロフィー患者の療養生活実態調査の報告があり、患者さんの満足度はやはり入院より在宅のほうが高いとのことです。やはり入院生活と言うものは制約もあり、患者さんにとってはつらいものなのでしょう。 ★筋ジストロフィー協会
◎3テスラーのMRIを用いた話題もありました。3テスラーMRIは脱髄や微小脳動脈瘤の検出に優れており、多発性硬化症の診断などに有用であるようです。Eur Radio 2006年 最近は3T-MRIを導入している施設も出てきているようです。
◎視神経脊髄型の多発性硬化症で注目されている抗AQP4抗体が、脊髄炎のあるシェーグレン症候群にも出たとか。。。AQP=アクアポリン
◎ホモセクシャルの関与が疑われるHIVによる髄膜脳炎。日本でもHIV患者さんが増えてきているようです。エイズ動向委員会の平成18 年第4四半期の報告(平成18 年10 月2日から平成18 年12 月31 日までの報告)では感染者・患者とも90%以上を男性が占め、その中でも同性間性的接触に
よる感染が半数以上(約68%)を占めている状態であるとのことです。
エイズは認知症など脳障害を起こしますのでご注意下さい
★エイズ予防情報ネット

2007年3月15日木曜日

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群:ドライバーの7.9%に疑い 早期治療呼び掛け--警察庁調査 毎日新聞[2007年 3月 15日]

昼間のねむけ、夜間のいびきのある方は睡眠時無呼吸症候群に注意しましょう。
神経疾患の患者様にも睡眠時無呼吸症候群を来たす事があります。

当院では、呼吸器科専門医による睡眠時無呼吸症候群のための診療を行っております。
睡眠時ポリソムノグラフィーによる診断、CPAPを用いた専門的治療を行います。
(CPAPとは、持続陽圧呼吸療法で睡眠時無呼吸症候群、特に閉塞型の治療の第一選択となる呼吸療法)

睡眠時無呼吸症候群・CPAPの情報
フクダ電子
帝人

睡眠時無呼吸症候群でお悩みの方は、
当院の呼吸器科睡眠時無呼吸症候群外来までお問い合わせ下さい。
TEL 092-811-3331

ゾルピデム

2007-03-14 版
BioToday より 興味深い記事がありました

睡眠薬・ゾルピデムの服用で無動無言症の女性が動いて喋れるようになった
2007-03-14 - 未遂に終わった首吊り自殺による脳内酸素不足で無動無言症を発現し、話すことも歩くことも介助なしで食事することもできなくなった48歳の女性に睡眠薬・ゾルピデム(zolpidem、マイスリー)を投与したところ、家族とのコミュニケーション・歩行・介助なしでの食事が一時的に可能となりました。

睡眠薬・ゾルピデムは植物状態の患者の脳機能を改善する
2006-05-29 - 交通事故または水難事故で3年以上植物人間状態にある3人の患者にオメガ1選択的な間接GANAアゴニスト・アンビエン(ゾルピデム、zolpidem)を投与した時の症例報告が医学誌・NeuroRehabilitationに発表されています。
NeuroRehabilitation. 2006;21(1):23-8.

2007年3月13日火曜日

インフルエンザ

インフルエンザ:43校・園が休園や学年・学級閉鎖に 福岡市内では2園9校 /福岡

インフルエンザがはやっているようです。
インフルエンザは重篤な神経障害を引き起こします。インフルエンザ脳症に注意しましょう。
インフルエンザ脳症では、インフルエンザ感染後に痙攣や意識障害、異常行動が進行し、適切な治療が行われない場合には致死率30%、後遺症率25%と言われています。インフルエンザ脳症患者の髄液や死亡後の脳組織からはインフルエンザウイルスは検出されておらず。ウイルスの脳内への直接障害ではなく、サイトカインの過剰産生による脳障害と考えられているようです。

★インフルエンザ脳症ガイドラインはこの中です
PDF版です。初期対応から分かり易くフローチャートで解説してくれています。

2007年3月11日日曜日

呼吸器装着、施設間で大差 難病ALSで病院調査

呼吸器装着、施設間で大差 難病ALSで病院調査 西日本新聞WEB 3月10日より
 全身の筋肉が動かなくなる進行性の難病、筋委縮性側索硬化症(ALS)の患者が呼吸困難になり、延命のために気管切開をして人工呼吸器を装着した割合は、ほぼ100%から10%未満まで病院間で大きな差があることが10日、共同通信が実施した全国調査で分かった。余命を大きく左右する呼吸器装着の割合が、ケア体制の地域差や医師の説明方法に影響されている実態が浮かんだ。一方、一度つけた呼吸器を患者が自らの意思で外す権利を容認する意見が約半数を占め、患者から取り外しを依頼された経験のある病院も19%あった。患者団体には「容認すれば、周囲の都合で死に追い込まれる恐れがある」と慎重論も強く、議論を呼びそうだ。調査は今年1-2月、神経内科がある大学病院本院と国立病院機構など計183病院を対象に実施。78病院(43%)から有効回答を得た。呼吸器をつければ数年以上の延命が可能だが、たん吸引などで24時間介護が必要になる。家族の負担が大きく、装着をためらう患者も多い。

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3月11日の本誌紙面に詳細な記事がありました。その記事では、厚生労働省班会議の推計によると、全国で呼吸器をつける患者は約17%。過去5年程度での病院ごとの呼吸器装着率は、
「ほぼ100% 1病院、80-100% 7病院、50-80% 17病院、20-50% 27病院、10-20% 13病院、10%未満 9病院、その他・無回答 4病院」となっておりました。呼吸器を装着しない理由は、「つけたままで生きたくない」73%、家族の介護負担が心配(65%)など。装着率を左右する要因として「呼吸器をつけて長期入所できる施設の有無」「医師の説明方法」「地域の在宅介護体制の差」が多かったとのことです。
 ALSの長期療養にとってはこの問題が最も重要な問題であります。患者本人の問題だけでなく、家族の理解が必要であり、家族全員で考えていかなければならなくなります。解決には時間がかかると思いますが、何よりも、無理のないより良い療養環境を作るための社会制度の充実が望まれます。
 

2007年3月9日金曜日

最近の話題

★散発性ALSにおける標的候補が全ゲノムジェノタイピングによって明らかに
提供:Medscape (m3.comより)
新しいジェノタイピング技術と公的に利用可能な患者データの融合によって、散発性の筋萎縮性側索硬化症の発現に関連する可能性がある様々なSNP候補に関する新規研究の扉が開かれた。
Lancet Neurology. Published online February 20, 2007
Susan Jeffrey Medscape Medical News

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本研究ではSNP(一塩基多型)チップを用いて自動スクリーニングを行ったところアクチン細胞骨格に関連した遺伝子がリストに多く含まれていたことが明らかになったそうです。アクチンは、細胞骨格の中でも特に大きな位置を占める蛋白質であります。やはり細胞骨格蛋白の変化が神経変性の鍵でしょうか。

★難病ALSに初のワクチン マウス実験で延命効果 日加グループ {1}
記事:共同通信社  提供:共同通信社
【2007年1月30日】
 運動神経が死んで全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病、筋委縮性側索硬化症(ALS)のうち、遺伝性へのワクチンを日本とカナダのグループが開発、マウスで延命効果があったとの実験結果を米科学アカデミー紀要電子版に30日、発表した。(m3.comより)

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変異SOD1を用いて作成したワクチンを変異SOD1マウスに摂取して延命したとのこと。。。
PNAS Therapeutic effects of immunization with mutant superoxide dismutase in mice models of amyotrophic lateral sclerosis.アルツハイマー病のワクチン療法が注目されてますが、いよいよALSにもワクチン療法。問題はアルツハイマー病の場合はAβのワクチンでAβそのものをやっつけられるかも知れませんが、ALSの場合はSOD1変異型は、遺伝性ALSの中でもほんのわずかであり、孤発性ALSにどこまで対応できるかと言ったところでしょうか。孤発性ALSの神経細胞に蓄積する変性蛋白がわかれば、新しいワクチン療法のブレイクスルーとなるのでしょう。

2007年3月7日水曜日

高次脳機能障害の支援

医学界新聞2007年2月19日の記事より
高次脳機能障害支援のために

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高次脳機能障害は、「見えない障害」といわれ、脳卒中や事故などによる脳損傷に基づく精神症状を指し、記憶・注意・思考・言語などの知的な機能に障害が起こり、生活に支障を来たすことをいいます。この障害は、社会に出て初めて障害が顕在化することがあります。この高次脳機能障害者の支援のため2001年より5年間「高次脳機能障害支援モデル事業」が実施されました。この事業を通して高次脳機能障害の患者さんに対する医療・福祉サービスの提供が可能になってきました。

神経内科の患者さんにも、脳損傷による高次機能障害の方が来られます。当院リハビリテーション科でも、言語療法士による高次脳機能障害の評価、リハビリテーション療法を施行しております。

★日本高次脳機能障害学会(旧失語症学会)
★高次脳機能障害支援 福岡県身体障害者リハビリテーションセンター 福岡県の高次脳機能障害支援の情報があります。
★高次脳機能障害ハンドブック―診断・評価から自立支援まで

2007年3月5日月曜日

ヤコブ病

薬害ヤコブ病 大津訴訟、最後の和解成立(2007年3月5日 読売新聞より)
汚染されたヒト乾燥硬膜を移植されクロイツフェルト・ヤコブ病を発症した患者らが国や製薬会社などに損害賠償を求めた薬害ヤコブ病大津訴訟で、2005年に提訴した金沢市内の男性患者(06年に39歳で死亡)の和解が5日、大津地裁で成立した。和解額は請求通り7480万円。患者や遺族が1996年から起こした計42件の大津訴訟は、これですべて和解したが、原告患者42人は全員死亡。ヤコブ病は潜伏期間が長く、新たな発症者が出る可能性もある。東京訴訟では和解協議が続く。遺族らは支援を誓い、薬害根絶を願った.
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硬膜移植によるヤコブ病の問題、イギリスの狂牛病騒動により「プリオン病」は注目されるようになりました。CJDの患者さんは、まれに見ることはあります。ただ孤発型の場合の生前早期診断は難しく、解剖してみないと最後まで解らない場合もあります。

★プリオン病
◎クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)
◎ゲルスマン・ストロイスラー・シャインカー病(GSS)
◎致死性家族性不眠症(FFI)