2007年2月16日金曜日

ALSの受験生

呼吸器つけ、大学院受験 難病に負けず団塊の挑戦
記事:共同通信社 提供:共同通信社 より
【2007年2月16日】
 進行性の難病、筋委縮性側索硬化症(ALS)で手足が全く動かず、人工呼吸器をつけている東京都府中市の佐々木公一(ささき・こういち)さん(59)が16日、東海大伊勢原キャンパス(神奈川県伊勢原市)で大学院健康科学研究科を受験した。文字盤のひらがなを目線で示し、介助者が読み取る解答方法を大学側が認めた。患者団体の日本ALS協会によると、呼吸器をつけたALS患者の受験は前例がないという。「生きることは可能性に挑むこと」。団塊世代の挑戦でもある。佐々木さんが発症したのは約10年前。足がもつれて転び、前歯を折るなどけがが絶えなかった時期は「みじめで、人に会いたくなかった」という。呼吸器装着と喉頭(こうとう)摘出を決断した時、声を失う恐怖に号泣した。前向きに生きようと思えたのは、ほかのALS患者と交流してから。昨年11月、ALS患者や家族の体験をまとめて出版した本「生きる力」(岩波書店)の中で、佐々木さんは「どんな難病でも人間らしく生きられる。社会に貢献できる。必要な環境を社会が整えられれば」とつづった。受験科目は、記述式の論文読解や面接など。大学側は試験時間を各科目とも通常より1.5?2倍に延長。妻節子(せつこ)さん(57)と介助者2人が文字盤を読み取り解答用紙に記入することを認めた。合格すれば車で往復3時間かけ、車いすで通学するつもりだ。佐々木さんは「障害者福祉を専攻して、障害者が尊重される社会を目指したい」と意気込んでいる。
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ALSの患者さんでも目的をもった方は、病気の進行が遅いように感じます。
がんばって他の患者さんに勇気を与えていただきたいと思います。